電子機器を製造するためには、抵抗やコンデンサなど様々な素子を組み込んだ集積回路や大規模集積回路を使用するのが一般的です。これらの部品は最初から電子回路が形成されており新たに製造する必要がありません。効率的に電子機器を製造するためには集積回路などを使う必要があります。ただしこれらの部品を基盤にハンダ付けすると、簡単には交換・変更ができなくなってしまいます。
高性能な電子機器を製造するには、これらの部品を何度も交換・変更して性能を試さなければなりません。電子機器の性能テストを効率的に行うため、集積回路などの抜き差しにソケットが使われています。ソケットには汎用型と改良型、オリジナルソケットの3種類が存在します。汎用型は金型で大量生産されているため価格が安いものの、機器によっては対応できないことがあります。
改良型は枠の部分だけを金型で大量生産して価格を抑え、必要に応じて中身に改良を加えます。このタイプはコストパフォーマンスが優れており様々な電子機器の開発に使われています。オリジナルソケットは機器の形状や使用環境に応じて特別に設計されているため高性能です。開発業務を効率化したい場合や、汎用型では対応できない場合などにオリジナルソケットが使われています。
確かに機器の形状などに合わせて特別な設計を行うにはコストがかかりますが、生産効率が大幅に向上します。オリジナルソケットを使えば生産性が高まり人件費などのコストを抑えることができるため、安い価格で高性能な製品を消費者に提供できます。