電子機器に使用されるマイコンは、データを書き込むためのポートが別途用意されていて基板に実装された後にデータを書き込むこともできますし、専用基板に実装してあるICソケットに取り付けてデータを書き込んでからプリント基板に実装するなどいくつかのやり方が存在します。ROMなどの場合も、ICソケットに取り付けておけば故障修理のときにソケットからROMを取り外して専用基板のICソケットにROMを装着するなど、作業性を高める効果を期待できるようになります。通販サイトを使うと、DIP型やSIP形などのICソケットを購入できるので電子工作を行う人の中には既に使っている人も多いのではないでしょうか。DIP型は、長方形のパッケージの両側に入出力端子を下向きに並べているもの、SIP型はパッケージの1側面から入出力端子のリードが出ているタイプを指します。
また、ZIP型はSIP形と同じくパッケージの1側面から入出力端子のリードが出ているタイプになるのですが、ZIP型の場合は偶数端子と奇数端子が前後にずれるような形（ジグザグ状）で2列の構造を持つなどの特徴があります。機能が増えると同時に小型化が要求される電子機器は、表面実装部品を多用して要求を満たす製品づくりが行われていますが、ICソケットの中には表面実装部品に対応しているタイプもあります。チップICと呼ばれることもあるのですが、汎用タイプは通販サイトで購入が可能です。なお、DIP型やSIP形、そしてZIP型は挿入実装用のパッケージです。